ESET Smart Security V5.0
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2011年12月15日、ESET Smart Security V5.0が発売されました。 ESET Smart Securityは従来から軽快さに定評があります。 「軽さ」と「強さ」を両立できる理由も紹介します。 新機能として、ペアレンタルコントロールとゲームモードが追加されました。 新機能については以下のとおりです。
新機能1.ペアレンタルコントロール
PCのユーザーアカウントごとに異なるWebアクセスルールが設定できます。
新機能2.ゲームモード
フルスクリーン画面でのオンラインゲーム実行中におけるポップアップ画面の表示やウイルス定義データベースのアップデートを無効にできます。
ESET Smart Security V5.0 の機能と特徴
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元共産圏スロバキアで育まれた高い技術力
ESET Smart Securityはスロバキアで開発された製品ですが、昔、スロバキアでは性能の良いパソコンがあまり普及していませんでした。 性能の良くないパソコンに動作が重いプログラムをインストールすると、パソコンが激しく重たくなってしまいます。 そこで、スロバキアのプログラマーたちは、プログラムをできる限り軽量化せざるを得ない環境下で鍛えられました。 ESET製品の動作が軽快な理由は、昔から「軽さ」を重視したプログラム設計・開発が習慣化したプログラマーが多数在籍している点にあります。
開発当初から軽さを非常に重視したプログラム設計と開発
ESET Smart Securityはプログラミング技術の精度やメモリ効率が非常に優れているため、ウイルス検出率が高くて動作が軽いのです。 これは設計段階から軽くなるように工夫していることに他なりません。 プログラムを作成する人ならわかると思いますが、後からたくさん機能を追加していったプログラムの動作を速くするのは容易ではありません。 しかし最初から速くなるように熟考して設計していれば、プログラミングするのは比較的容易です。 他社も最近になって、「軽快さ○○%改善」と軽さの改善に注力していますが、ソフトウェア動作を軽快にするのは非常に難しい作業です。
最小限のウイルス定義ファイルでウイルス検出率を高める技術
従来型の検出方式だと、ウイルスが発生するたびに肥大化していく定義ファイルを読み込む必要があるので動作が重くなります。 そこでESETは、最低限の定義ファイルさえあれば、未知ウイルスをも発見できる機能(ヒューリスティック技術)を開発しました。 ESET Smart Securityは、最小限のウイルス情報からウイルスの行動パターンを判別するため膨大な定義ファイルを参照することがなく動作が軽いというわけです。
ESET Smart Security V5.0 の評価、レビュー
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何といっても軽快に動作する
ここがイチオシのポイント! 実際に使ったところ、従来の製品どおりの軽さは健在でした。 他のウイルス対策ソフトも合わせて比較したところ、スキャン時間や、そのときの負荷、OS起動時間など、トップレベルの軽さでした。 ESET Smart Scurityは、「性能の良いソフトは重い」といった常識を覆す良くできたソフトです。 世界の独立機関、サイト、雑誌で高評価を得ています。
格安のセキュリティソフト
これも見逃せないオススメポイントです。 ESET Smart Security V5.0は、パソコン1台あたりダウンロード3年版が 6,720円 という格安価格です。 高ウイルス検出率を誇り、軽快に動作するセキュリティソフトとしては破格の値段ではないでしょうか。 購入するなら格安で直ぐに利用できるダウンロード版がおすすめです。
低スペックPCユーザーにおすすめ
特に、動作が軽いという特徴から、古いパソコンを使っている人や、ネットブックを使っている人にオススメです。 これらのパソコンはAtomやPentiumなど処理性能の低いCPUを搭載し、メモリやディスク容量も少ないです。 その点、ESETなら軽いし、メモリ使用量も少ないし、プログラムや定義ファイルのサイズも小さいので、パソコンに負担をかけません。
ウイルス検出率も高いと評判
ESETは第三者機関によるウイルス検出率の調査結果も上々です。 AV-TEST.orgによる2010年度ウイルス検出率の調査結果を掲載しておきます。 最新のデータは、AV-ComparativesのRetrospective Testの結果をご確認ください。 ウイルス検出率において、ESETは最近でも上位にランクインしてます。
順位 セキュリティソフト会社 検出数(総数:602,538) 検出率 1 G Data 602,266 99.95% 2 McAfee 601,949 99.90% 3 Kaspersky(カペルスキー) 594,607 98.68% 4 ESET 594,165 98.61% 5 Microsoft(マイクロソフト) 593,210 98.45% 6 K7 Computing 591,782 98.21% 7 Symantec(シマンテック) 591,756 98.21% 8 AVG 581,951 96.58% 9 Trend Micro(トレンドマイクロ) 558,696 92.72%
個人的には、ウイルス検出率の調査結果は過度に気にする必要なしと考えています。 なぜなら、どの第三者機関もセキュリティソフト開発会社から、ある程度の資金提供は受けており、公正に評価しているようには思えないからです。 公正に評価しているところもあるかもしれませんが、「どこの機関ですか?」と聞かれると答えることができません。 ウイルス検出率のランキングは調査機関によってまちまちです。
第三者機関の調査ではあまり評判の良くないTrend Microのウイルスバスターですが、企業での採用率は非常に高くなっています。 これは知名度の高さもありますが、Webサイトの安全性をページ単位で評価したり、有害メールへのアクセスを防止したりなど、フィルタリング機能が優れているためです。 あと、Nortonも完成度が高く多機能で、非常に優れたセキュリティソフトといえます。 ウイルス検出率だけを重視するのではなく、自分が必要とする機能、動作の軽快さ、使いやすさなどから選ぶことをおすすめします。