パソコンパーツ メモリの役割と特徴
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メモリとは、CPUが処理すべきデータを一定期間保持する主記憶装置のことです。 メモリの記憶容量は、補助記憶装置であるハードディスク(HDD)よりも少ないのですが、メモリが保持しているデータの方が高速に処理できます。 その半面、電気が供給されないとメモリに保存されたデータは消えてしまいます。 また、ハードディスクと比べると、記憶できる容量の割に単価が高いことも特徴の一つです。
同じ「メモリ」とつく機器には「USBメモリ」などがありますが、このページで説明しているメモリとは意味が異なります。 「USBメモリ」も「メモリ」も同じ記憶装置なのですが、ご存じのように「USBメモリ」は電源を切ってもデータが消えることはありません。 むしろ、電源なしで持ち運びできることが便利な機器として知られています。 対して、パソコンの「メモリ」は電源を切ると記憶していたデータが消えてしまいます。 「USBメモリ」は補助記憶装置にあたり、ハードディスクと同じ部類になります。
メモリ容量の確認方法
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OSがWindowsの場合、パソコンのメモリ容量を以下の方法で確認できます。
・「スタート」→「マイコンピュータ(コンピュータ)」を右クリック
・「プロパティ」を選択すると「システムのプロパティ」が開くので、全般タブを確認
右は、上記の手順によりパソコンのメモリを確認したときの表示です。 メモリ容量は「3.25GB」と表示されています。 前に表示されている「1.86GHz」というのはCPUのクロック周波数です。 自分のパソコンのメモリ容量を把握していない方は一度みてみてください。
システムのプロパティ
Windowsが32ビット版の場合、Windowsシステムが認識できる最大メモリ容量は3.25GBとなります。 もし、メモリを3.25GBより多く取り付けても、コンピュータが処理する際にメモリを使用することはできません。 つまり、パソコンのパフォーマンスは向上しません。
メモリの種類について
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メモリの種類(型)には、古い順から「DDR、DDR2、DDR3」が存在します。 理論上「DDR2」では、「DDR」の2倍のデータ転送速度を得られ、「DDR3」では、「DDR2」の2倍のデータ転送速度を得られます。 「DDR3」の後継としては、「DDR4」が予定されています。
メモリには、デスクトップパソコン用のメモリとノートパソコン用のメモリが存在します。 デスクトップパソコン用のメモリとノートパソコン用のメモリでは、メモリ自体の大きさが異なります。 お互いを交換して付け替えたりすることはできませんので、ご注意ください。
メモリの増設・交換
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メモリの増設・交換は、簡単な割に効果が見込めるのでおすすめです。 古くなったパソコンではメモリが、ボトルネック(低スペック化の原因)になっていることが多いので、メモリの交換・増設は、かなりの効果を期待できると思います。 ただし、新しいパソコンと古いパソコンでは、取り付け可能なメモリの種類(型)や限界容量が異なりますので注意が必要です。
メモリを購入する前に、パソコンに取り付けられているメモリの容量と種類を確認してください。 種類(型)が適切でないと、マザーボードのメモリスロットにメモリを取り付けることができません。 また、旧式のマザーボードだと、認識できるメモリの限界容量が「500GB」ということもあります。
右の「おすすめPCパーツ」で紹介しているメモリは、大容量でコストパフォーマンスに優れています。 パソコンが重いと感じている方は、是非お試しください。
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