パソコンパーツ 電源ユニット(電源ボックス)
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電源ユニットとは、パソコンへ電気を供給する機器を指します。 パソコンに内蔵されている全てのパーツが、電気を供給する対象となります。 電気を供給することで熱を発するので、熱をPCケースの外へ逃がすためのファンがついています。 電源ユニットは、長持ちするPCパーツで故障する確率は低いですが、老朽化により供給電力が低下することがあります。
パソコンを自作する際には、パーツ1つあたりの最大消費電力を考慮しておくことをおすすめします。 電源ユニットの容量が小さすぎると「せっかくパソコンを自作したのに増設できない」といった事態を招いてしまいます。 そうなってしまっては、パソコンを自作したメリットが少なくなってしまいます。
電源を交換するには、ほとんどのPCパーツを一度外さないと難しい場合が多いです。 始めからパソコンの拡張性も考慮して、ある程度の電源容量を確保しておくことをおすすめします。
電源の容量と消費電力の関係
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パソコンに内蔵されている全てのPCパーツが、電源を供給する対象となります。 また、USBなどのインターフェイスも少しですが電源を必要とします。 電源ユニットの老朽化による、供給電力の低下も考慮に入れて必要な電源容量を見積もります。
拡張カードを取り付ける人は、拡張カードの消費電力も考慮するようにしましょう。 特にグラフィックカードの消費電力は非常に大きいので、必ず考慮するようにしましょう。 2WAY-SLI接続の場合は、GPUが2個になりますのでご注意ください。
全てのPCパーツが必要とする電力の合計よりも、100Wほど余分に見積もった方がよいでしょう。 消費電力の目安を以下に掲載していますので、参考にしてください。 下の表に掲載している電力は、パーツ1つあたりの最大消費電力となります。
PCパーツ 消費電力 光学ドライブ 20W〜30W(最大値) HDD 20W〜30W グラフィックカード GPU1個につき60W〜250W CPUクーラー 5W ケース用ファン 5W マザーボード 20W〜30W Intel Core 2 Duo 65W Intel Core 2 Quad 65W〜95W Intel Core i3 75W Intel Core i5 75W〜95W Intel Core i7 80W〜95W Intel Core i7 EE 130W Phenom II X2 80W Phenom II X4 95W〜125W Phenom II X6 125W
電源ユニットの選び方
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消費電力の目安がついてから、電源ユニットを購入することをおすすめします。 消費電力より100Wほど余分に供給できる電源ユニットを選べば問題ありません。 正直なところ、当サイトの管理人が電源ユニットを選ぶ際には、ほとんど供給電力しか確認していません。(ゲームパソコン以外) しかし、安定した電圧で電力を供給でき、静音性能が高い電源ユニットの方がよいと思います。 静音性能に関しては、製品情報に記載されている騒音レベルやユーザーレビューが参考になります。
右の「おすすめPCパーツ」で紹介しているKEIAN製の電源ユニットは、静音かつ高冷却なコストパフォーマンスに優れた商品です。 よほどハードな使い方をするパソコン以外は520Wで十分でしょう。 520Wの電源ユニットでは容量に不安を感じる人は、620Wの電源ユニットを購入してください。
ゲームパソコンに組み込むために電源ユニットを購入しようと考えている方は、電源ユニットでコストを削減しない方がよいでしょう。 グラフィックカードの消費電力が高いうえ、パソコンを長時間安定した状態で利用する必要があるので、電源ユニットは少し高価でも信用できる製品を取り付けてください。
少し高価でも、より質の高い電源ユニットをお望みの方は、アンテック(ANTEC)の電源ユニットをおすすめします。 アンテックの電源ユニットは人気があるので、品薄になりやすく価格も少し高めですが、静音性能、安定性、耐久力、全ての面において優れています。
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