「Operating System not found」が表示される
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「Operating System not found」と1行表示するだけで、パソコンの動作が停止することがあります。 直訳すると「OSみつからない」です。 そのままの意味ですね。 ハードディスク上でOS(Windows)がインストールされている領域が見当たらない。 または、ハードディスク自体が見つからなかった、見つからなくなったということです。 パソコン起動時のトラブル全般を指し示すエラーという認識で問題ありません。
「Operating System not found」エラーは、ハードディスクの持つ「情報」が壊れてしまったときに発生するトラブルのひとつです。 偶発的に書き換わってしまったか、またはハードディスクの物理的な故障も可能性としてあります。 また、BIOSの起動設定でハードディスクを選択していない場合、「Operating System not found」エラーが出力されることがあります。
OSが起動していないのにどうやってエラーメッセージを表示しているのかというと、BIOSがエラーメッセージを出力してます。 つまり、「Operating System not found」は、BIOSによるエラー表示となります。
BIOSがOSを正常に認識できていないために発生するエラーですので、BIOS設定の初期値を読み込ませると復旧する場合があります。 もちろんBIOS設定画面で起動ドライブの優先順位も確認しておいてください。 BIOS設定の初期値を読み込ませても回復しないなら、CMOSクリアを実行します。
CMOSクリアでセーフモードが起動するようになれば、セーフモードから「システムの復元」を実行します。 CMOSクリアを実行しても全く回復しないなら、回復コンソールを起動します。
ここまでやっても回復しないなら、ハードウェアが故障している可能性が高いです。 パソコン修理業者に修理を依頼した方がよいでしょう。 しかし、ハードディスクの故障がパソコントラブルの原因である場合は、全てのデータ復元は難しいかもしれません。
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■CMOSクリアの手順
1.パソコンの電源を切り、パソコン本体のコンセントを抜きます。
2.マザーボード上にあるリチウム電池(丸いボタン型の電池)を外します。
3.そのまま1時間ほど待機します。
4.外したリチウム電池を再びマザーボードに取り付けます。
5.電源コードをパソコン本体に接続して、パソコンの電源を入れます。
6.BIOSの設定画面を表示します。
7.デフォルトの設定をロードします。(Load Setup Defaults、Load Fail-Safe Defaults)
8.時刻、CPU動作周波数、起動ドライブの優先順位を設定します。
9.設定を保存し、設定画面を閉じます。(Save & Exit Setup)
リチウム電池を外した時点では、マザーボードのコンデンサに蓄電された電気により、CMOSは初期化されていません。 リチウム電池を外して1時間ほど待つことで、コンデンサに蓄電された電気が消費されて、CMOSが初期化されます。 BIOS設定画面の表示方法については、BIOS設定画面の出し方をご覧ください。
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■回復コンソール、システム回復オプション
回復コンソールは、セーフ モードやその他のスタートアップ オプションが動作しない場合のみに使用することを推奨します。 回復コンソールは、基本コマンドを使用して、問題のあるドライバーやファイルの識別および検索を行うことのできる上級ユーザーのみにお勧めします。 また、回復コンソールを使用するには、管理者権限が必要です。
- 参考マイクロソフトサイト -
Windows XP での回復コンソールのインストールおよび使用方法
Windows 7 のシステム回復オプションとは