パソコンの電源がつかない
-
「パソコンを修理するも何も、そもそも電源がつかない!」という状況になってしまうことがあります。 何をやっても本当に電源がつかないなら、ハードウェアが故障しているので、自分で修理することは難しいです。 しかし、本当に電源がつかないかどうかを確認する必要があります。 案外、簡単なことを見落としていたため、電源がつかなかったということも多々あります。
-
■最初に確認してほしいこと
1.コンセントが抜けていないか。
2.電源やACアダプタのコードがしっかり接続されているか。
3.電源コードが破損していないか。
4.パソコン背面の電源スイッチがOFFになっていないか。(デスクトップPCのみ)
5.パソコンの電源スイッチを押下するとパソコンから起動音がしているか。
おそらく、どのパソコン修理業者も上記は最初に確認するはずです。 確認後に電源スイッチを入れても電源ランプが点灯せず、ハードディスクの回転音もしないなら、さらに以下を試してみてください。
-
■デスクトップパソコンの場合
デスクトップパソコンの電源がつかない場合、電気がデスクトップパソコンに供給されているのかを確認します。 まずは、パソコンの電源スイッチの機能を確認します。 パソコン本体のコンセントを抜いてから30秒ほど待ち、それからパソコンの前面にある電源スイッチを数回押してみてください。 コンセントを抜いているので、電源がつくことはありませんが、電源スイッチを空押しすることで放電させてしまいます。 こうすることで、突然不正に切れたことにより残っていた電気が放出されて、電源スイッチが正しく機能するようになる可能性があります。
上記の作業をしても電源がつかない場合は、パソコンケースを開いてパソコン全面の電源スイッチの配線がマザーボードに接続されているかを確認してください。 また、電源ユニットの配線とマザーボードが接続されているかも確認してください。 当然、配線が接続されていなければ、電源がつくことはありません。 もしコードが外れていれば、しっかりと接続してください。 配線の接続については、マザーボードの配線接続をご覧ください。
以上の作業をしてもデスクトップパソコンが全く動かない場合は、ハードウェアの故障かもしれません。 故障個所の特定も困難ですので、パソコン修理業者に依頼した方がよいでしょう。
-
■ノートパソコンの場合
ノートパソコンの電源がつかない場合、電気がノートパソコンに供給されているのかを確認します。 まずは、ACアダプタの電源ランプや温度から確認します。 正常だとコンセントを挿してから10〜20分もすれば、ACアダプタが温かくなります。 ACアダプタが温かくならなければ、ACアダプタを交換する必要があるかもしれません。
次に確認するのはバッテリーです。 ACアダプタとバッテリーをノートパソコンから取り外して、本体だけ独立した状態にします。 本体だけ独立した状態で30秒ほど待ち、ノートパソコンの前面にある電源スイッチを数回押してみてください。 こうすることで、突然不正に切れたことにより残っていた電気が放出されて、電源スイッチが正しく機能するようになる可能性があります。 再びACアダプタをノートパソコン本体に接続しなおしてコンセントをさしてください。 そして、ノートパソコン本体の電源スイッチを入れてみます。
バッテリーを通すと電源トラブルになりますが、バッテリーを通さないと正常に起動するケースがあります。 上記の方法で起動した場合は、バッテリーの劣化や故障が原因の可能性が高いです。
ここまで作業しても、ノートパソコンの電源がつかないままでしたら、ハードウェアの故障かもしれません。 故障個所の特定も困難ですので、パソコン修理業者に依頼した方がよいでしょう。